1,000万円で注文住宅を建てるメリットとデメリットとは?資金計画や業者の探し方までプロが解説!

<記事の情報は、2021年10月1日時点のものです>

「予算はあまりないけれども家を建てて理想の生活をしてみたい」

このように考えている方は、1,000万円で家が建つ広告を見ると自分達も家を建てられるのではと考えますよね。

しかし同時に「求める家が1,000万円で実現できるのか」「安い分、品質や性能が劣るのではないだろうか」などの心配もあるのではないでしょうか。

注文住宅は自分たちが考えた家のイメージを表現できる自由さが魅力ですよね。

この注文住宅の自由度は高級な材料を好きなように使う自由だけではなく、安くても質の良い材料を使い、コストを抑えた建築方法を選べる自由でもあるわけです。

ですからポイントをしっかり押さえれば、本体工事費用1,000万円前後の注文住宅でも十分求める家を建てることができるのですね。

逆に、値段だけで建築会社を選び、安いだけで工法や材料を決めてしまえば、予想外の出費や注文住宅で実現したい事が達成できない可能性があるでしょう。

そこでこの記事では本体工事費用1,000万円の注文住宅が「安かろう悪かろう」ではなく「理想の家」となる為に必要なポイントを解説していきます。

この記事を参考に予算を最大限活用できる方法を見つけてください。

ここから本文に入る前に、1点質問です。

「後悔しないマイホームを建てるために、最も大切なことは何だと思いますか?」

住宅ローン?土地探し?それとも住宅展示場や見学会に行くこと?

いずれももちろん重要ではありますが、答えはNOです。

後悔しない家づくりに最も大切なことは、パートナーとなる「住宅メーカー選び」です。

つまり、一番初めにやるべき住宅メーカー選びに全力投球する必要があります。

全国的に展開していて比較的規模が大きい「ハウスメーカー」、地場に根付いて地域のことを知り尽くしている「工務店」、より柔軟なデザインで対応してくれる「設計事務所」。

一口に住宅メーカーと言っても幅広く、企業数も膨大でどの会社を選ぶべきか迷ってしまう人も多いでしょう。

しかしテレビでよく名前の聞く大手のハウスメーカーや地元の有名住宅メーカーだけに絞ってしまうのは絶対にやめて下さい。

特によくある失敗談が、しっかりと比較をせずに住宅展示場で見つけた会社に依頼をしてしまうこと。

展示場の営業マンは、言葉巧みにあなたの興味を惹きつけてくる事もあります。

しかし、色々な会社と比較をしないと「理想からも程遠く、予算も大きくオーバーしてしまった!」なんてことにもなりかねません。

「でも、山ほどある住宅メーカーから、どうやって自分に合う会社を見つければいいの?」

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それではここから本文に入っていきましょう。

もくじ

注文住宅を1,000万円で建てるメリット・デメリット

注文住宅の本体工事費用は、土地ありで2,762万円、土地なしの場合は2,299万円が全国平均となっています。

(住宅金融支援機構2019年フラット35利用者調査 より)

この数字を見ると本体工事費用1,000万円は費用的に少ないと言えるでしょう。

しかし、少ない費用だからと言ってデメリットだけしかないわけではありません。

逆に自分たちが準備できる予算を把握していることによるメリットや、注文住宅を選択したメリットもあります。

ここでは最初に1,000円前後の本体工事費用で注文住宅を建てるメリット・デメリットを理解してもらいましょう。

メリット

生活に余裕が持てる

1,000万円前後の本体工事費用でしたら、その各経費や土地代を含めても必要なお金は2,000万円前後で収まる可能性は非常に高くなります。

つまり家を建てた後に返済する住宅ローン費用などが少なくなるメリットは非常に大きいでしょう。

家族が快適に安心して暮らす事はお金だけではできませんが、現実問題としてお金に余裕を持てなければ安心して暮らすことは難しいですよね。

毎月の家計に余裕ができることにより、子供の教育資金や自分の趣味にお金を使えるようになるわけです。

もちろん本体工事費用3,000万円でも生活に余裕は持てる場合もあるでしょう。

しかし1,000万円の注文住宅で、家を建てる目的を達成できるのなら、安いに越したことはないですよね。

少ない予算を有効的に使える

家本体価格が1,000万円前後でしたら建売住宅という選択肢もあります。

しかし建売住宅は自分の意見を建物に取り入れることができず、万人が問題なく住めるレベルで無難にまとめられていることがほとんどですよね。

もし、建売住宅が自分の求めている家と合致しているのであれば建売住宅の方が失敗も少なく、手間も少なくなるでしょう。

しかし「家のここを強調したい」と考えている方は、本体工事費用が1,000万円しか準備できなくても注文住宅を選択すべきです。

例えば「キッチンとリビングを自分たちに合わせて広く作りたい」や「妻に合わせた家事動線を考えたい」など。

その部分に予算を使って、後の部分は簡素に造る自由を注文住宅は持っているわけです。

このメリットは注文住宅全般に言えることで、1,000万円の本体工事費用でも当てはまるのですね。

「1,000万円しかない」ではなく「1,000万円でどのような工夫をしよう」と考える事ができ、予算を有効に使える点は注文住宅を選択したメリットでしょう。

デメリット

選択肢が少なくなる

1,000万円前後に本体工事費用を収めようとした場合、建材や設備機器はどうしても標準グレードの一般的なものを選択しなくてはいけません。

ですから当然選択肢の幅は狭くなってしまうのですね。

しかし標準グレードだからと粗悪品ではないですし、質感も今の建材は十分満足できるレベルになっています。

ですから逆に考えて、標準グレードの建材・設備機器の中から、自分たちに最適なものはどれだ?と探す事を楽しんでみてもいいのではないでしょうか。

失敗のリスクがある

1,000万円前後の本体工事費用で注文住宅を建てる場合に限らず、注文住宅には失敗や後悔のリスクは常にあるのですね。

これは全く何もないところから家を形にしていく注文住宅の難しさといえるでしょう。

基本的に失敗や後悔は、安さだけに注目してしまった場合や建築会社に任せっぱなしにしてしまった場合に多い傾向があります。

特に1,000万円前後の本体工事費用の場合は安さは重要ですが、結果として安く収まったと考えた方が失敗は少ないでしょう。

同時に注文住宅の失敗を少なくする方法は、あなた自身が家について詳しくなり率先して行動することと、あなたの考えに賛同して手伝ってくれる建築会社に出会う事といえます。

この2点については記事の中で詳しく解説していますから、注文住宅で失敗しない為にもぜひ参考にしてください。

1,000万円で注文住宅を手に入れるための7つのポイント

注文住宅は、あなた方家族が住みたい家のイメージを建築会社が形にしていく作業です。

ですから始めに、どのような注文住宅を建てたいのか考えなければいけません。

しかし、全く基準も無しで「このような家を建てたい」と考えても現実は難しいですよね。

特に建物本体価格1,000万円の注文住宅ですと、コストダウンを中心にしつつ、予算を削ってはいけない部分、そして自分たちが家に求める部分を明確にしていく必要があるでしょう。

そこで、1,000万円の注文住宅のイメージを作る為の基準を以下の7つのポイントとしてまとめてみました。

  1. シンプルな外観
  2. 間取りは効率重視
  3. 設備・材料は見栄を張らない
  4. 安全性や快適性は確保する
  5. こだわる部分を明確にする
  6. 規格住宅も選択肢の一つ
  7. 平屋も視野に入れてみよう

建物本体工事費用1,000万円前後の注文住宅を成功させるキーワードは「シンプルでオープンな家」です。

このキーワードを頭の中に入れながら7つのポイントの解説を読んでみてください。

1、シンプルな外観

建物本体価格1,000前後の注文住宅の外観は正方形や長方形の形が理想です。

2階建てならば総2階建てと呼ばれる箱型の家のことですね。

理由としては外周に凸凹が多ければ、表面積が増えて材料代が必要になってしまうからです。

また屋根形状についても施工が簡単で材料が少なくなる形が好ましいでしょう。

正面から見て三角形に見える切り妻屋根や一方向に傾いている片流れと呼ばれる形状です。

同時に窓やドアも意外と値段が張るので、必要な数を必要な部分に最低限取り付ける方向で考えた方が無難でしょう。

コストダウンのために上記のような家の外観を目指しますが、実はこのシンプルで開口部の少ない形状には家の性能上、大きなメリットがあるのです。

  • 箱型の家は地震に強く、雨などでの劣化が少ない
  • 形がシンプルで開口部が少ないと気密性能を上げやすい

耐震性は元々建築基準法をクリアしている住宅ならばほぼ問題ないですが、それでも高い方がいいですよね。

そして家の劣化の原因の多くは雨水の侵入です。

家の形が複雑になれば、それだけ雨対策のための技術が必要になってしまい、技術不足=雨が壁の中に入りやすい原因になってしまうのですね。

そして気密性能は断熱性能と合わせて、住んでからの快適性やランニングコストに関わる部分です。

家はシンプルだからかっこ悪いではなくシンプルだから丈夫と考えてもいいでしょう。

後は見た目ですが、これは建築会社のプランナー、建築士のセンスによる部分が大きいです。

ですが、ちょっとした工夫でかっこよく見せることは可能なので、あなたも色々な情報媒体を見てパターンを増やしておくとシンプルでかっこいい家を建てられますよ。

2、間取りは効率重視

注文住宅にとって間取りは住んだ後の快適性、使いやすさに直結する部分。

せっかく自分で決められるのですから後悔したくないですよね。

本体工事価格1,000万円前後で注文住宅を建てる場合、間取りで大事なことは仕切りを少なくオープンに作ること。

また風呂場やトイレなどの水回りを1か所に集中させ、使用目的ごとに大きく間取りを考える事です。

壁を少なくすれば、それだけ壁の施工費やドアの費用をコストダウンでき、水回りを集中させると配管などの工事費用を低減できるわけです。

このように間取りを考えるとコストダウンに効果的なのはもちろんですが、使いやすさにもつながるのですね。

1,000万円前後の費用で建てられる注文住宅の大きさは、広くても30坪前後でしょう。

けっして広いわけではない家を壁やドアで区切ってしまえば、窮屈になる可能性が出てきますよね。

ですから思い切って1階はリビングとキッチンや水回りだけ、2階に必要な部屋。

プライベートに問題がなければ仕切りをカーテンなどの簡素なものにするなどの工夫もいいでしょう。

また、家事動線を短くしようと間取りを考えるとシンプルで使いやすい家になる傾向があるようです。

間取りを考えるポイントをまとめると、オープンにそして仕切りはできる限りシンプルで簡素なものにすることが大切と言えるでしょう。

3、設備、材料に見栄を張らない

住宅用建材、設備はユニットバス1つをとってもミストサウナ付きのグレードが高い物からシャワー設備のみの標準的な物まで様々な種類があります。

当然値段の違いも大きいわけですから1,000万円で家を建てる目標があるのならば、見栄を張って装備の良いものを選ぶべきではないでしょう。

安く標準的なグレードの設備や材料でも粗悪なものは今の建築業界ではないですから、その中から自分たちが使いやすい物を選べばいいと思いますよ。

今は各種メーカーが展示場を設けている場合が多いので、各メーカーの特徴をつかんでその中から流通量が多く安いものを選べば間違いがないでしょう。

また、外壁やクロス床材は1種類に統一したほうがコストは下がる傾向にあります。

見た目や使い勝手で問題なければ床をクッションフロアで統一なども良いでしょう。

特に床やクロスは将来のリフォームなどで交換が容易な部分ですから、こだわっているのでなければ、コストダウンをメインに考えても良いと思いますよ。

4、安全性や快適性は確保する

住宅の安全性で一番気にする部分は耐震性ではないでしょうか。

耐震性については、実は新築を建てる許可を国が出した時点でクリアしているのですね。

「この設計の新築を建てていいですよ」と国が出す許可を確認申請というのですが、確認申請が下りる為には耐震等級1以上が必要になります。

耐震等級は1から3まであり3が最も地震に強い家といえます。

しかし耐震等級1でも数百年に一度の大地震でも倒壊しない程度の耐震性のある家なんですね。

もちろん耐震等級が高いほど良いわけですが費用は高くなります。

ですから、建物の外観でも話した、シンプルで凹凸のない家は耐震性も高いことと合わせて、1,000万円の注文住宅ではあまりこだわらなくても良い部分といえるでしょう。

しかし、図面上耐震性に問題がなくても、施工で手抜きをしたら意味がないですよね。

そのような建築会社は少ないと思いますが、耐震性は家を建てた後はわからない部分です。

あなたが知識を持ち現場をチェックし、さらに確実なものにしていくべきですね。

逆に快適性やランニングコストに直結する断熱性や気密性は低くても家は建てることができてしまう部分です。

理由は断熱性や気密性を確保する義務を国が出しておらず、目標数値も曖昧な表現になっているからなんですね。

ですから、ローコストの住宅の場合、施主であるあなたが求めなければ、冬寒くて夏暑い光熱費のかかる家が出来上がってしまう可能性があるでしょう。

「断熱性や気密性が高い住宅は建築費用が高いのでは?」と思いますよね。

しかし、実は断熱性・気密性の良い家は、高い断熱材や費用の高い工法を使わなくても施工技術があればできてしまうのです。

正確には施工技術がなければ、高い材料や良い工法があったとしても、断熱性・気密性を発揮できない住宅となってしまうでしょう。

せっかく注文住宅を建てるのですから快適に安全に住み続けたいですよね。

この安全性と快適性は、建築費用の高い安いに関わらず施工技術に大きく左右される部分です。

ですから、建築会社を選ぶ際は安さだけでなく施工技術と実績がある建築会社を選ぶ事が、安くても後悔しない注文住宅を建てるポイントとなるでしょう。

5、こだわる部分を明確にする

注文住宅は自分のこだわりを家に反映できることが魅力です。

しかし、こだわりが曖昧で、まとまりがなければ、いくら予算があっても良い家は建てられないでしょう。

また本体工事費用1,000万円は先に解説したように費用を抑えなければ現実は難しい価格帯です。

ですからこだわりは1個か2個しか反映できないと考えたほうが自然でしょう。

しかし、こだわりを持つことによってメリハリのある家を建てることができ、住んだ後の満足度の高い住宅を作ることができるのですね。

こだわりを明確にする方法は、後程コツを紹介するので参考にしてみてください。

6、規格住宅も選択肢の一つ

注文住宅は大きく分けるとフルオーダーと規格住宅・セミオーダーの2つに分けることができます。

フルオーダーの注文住宅はその名の通り、すべてゼロから部材の選定や工法まで自由に選択していく注文住宅の形です。

一方、規格住宅・セミオーダー住宅と呼ばれる注文住宅は、あらかじめパッケージングされた選択肢の中から選んで注文住宅を建てる方式の事をいうのですね。

パッケージングの中身は建築会社により様々で、例えば使う部材は決められているが間取りは自由に考えられるタイプ。

基本的な間取りが決められていて、オプションを追加して全体像を決めるタイプなどがあります。

規格住宅のメリットは使う部材が決まっているので迷いが少なくなる点。

材料単価が安い事と工法が確立されているので人件費や工事単価が抑えられる点でしょう。

フルオーダーの注文住宅に比べて自由度は下がるものの、コストを抑えて質の高い住宅を建てる方法として非常に有効というわけです。

もし規格住宅の中に自分たちの求めている事が入っていれば、1,000万円で注文住宅を建てる為の候補として非常に有力ではないでしょうか。

7、平屋も視野に入れてみよう

あなたの家族が夫婦と子供1人ぐらいの人数でしたら平屋も良いかもしれません。

平屋でしたら足場などの付随工事費用も抑えられ、階段や2階にトイレを設置するなどの費用増加も抑えられるメリットがあります。

また2階の加重を考えなくて済むので、広くてオープンな間取りも作りやすいでしょう。

ただ、土地の広さの問題もありますし、床面積が大きくなれば基礎工事費用なども増えるので総2階建ての方が安くなる場合もあります。

ですが余計な部屋は必要なく、コンパクトにまとめた平屋で、注文住宅に求める欲求を満たせるのであれば、1,000万円で注文住宅を建てやすくなるはずですから、一度検討してみてはどうでしょうか。

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注文住宅1,000万円は建物本体価格!他に必要な資金は?

記事の中でも軽く触れてきましたが、1,000万円で建てる注文住宅とは建物本体価格のみで1,000万円必要という事です。

これは住宅の広告に載っている建築費用も同じ表現なんですね。

ちなみに広告の建物本体価格に基準は無く、広告用に費用的に削れる部分は削ってしまっている価格であると覚えておくと間違いがないでしょう。

では一体注文住宅に住み始めるまでに、いくら必要なのでしょうか?

予算の失敗は注文住宅に住んだ後の返済等に関わる部分ですからできるだけ正確に知っておきたい部分。

ですのでここで1,000万円で注文住宅を建てる場合に一般的に必要とされる費用について分類ごとに解説していきましょう。

家を建てる為に必要な資金

この表は家を建てる為に必要な総資金の各関係性を含めてまとめた物です。

注文住宅を建てる費用は結構複雑なので順を追って説明していきましょう。

「注文住宅を建てる為に必要な総資金」は注文住宅を建てる事に直接関わる「注文住宅を建てる費用」と純粋な「貯蓄」に分けることができます。

「貯蓄」は今後の生活のために重要な部分なので後で詳しく説明しますね。

次に「注文住宅を建てる費用」の内訳は土地から探す場合は「土地代」。

ここまで話してきた本体工事費用の1,000万円。

その他に「付随工事費用」と「諸経費」が必要になってくるのですね。

そして、注文住宅を建てる際に住宅ローンを組むと思いますが、「住宅ローン」+「頭金」でまかなえるのは「土地代」+「本体工事費用」+「付随工事」のみで「諸経費」は現金で準備しなければいけない費用です。

もし注文住宅を建てるために必要な資金を「住宅ローン」と「頭金」でまかなえると考えていたのなら、その他の費用が必要なことに驚いたことでしょう。

しかし注文住宅に限らず建売住宅でも現金で準備する部分はほとんど変わりがないのですね。

最初にこの注文住宅を建てるための総資金を理解してもらった上で、初めて聞いた方も多いと思われる「付随工事」と「諸経費」について詳しく解説していきます。

付随工事

付随工事とは注文住宅を建てる際に本体工事の他に必要な工事を総称した呼び方です。

主な付随工事:

解体工事・造成工事 家を建て替える場合に必要となってくる費用
地盤調査・地盤改良工事 家を建てる地面の強度を調査する費用、そして地盤の強度が低いときに地盤の強度を上げる工事費用です。
足場設置・仮設トイレ等 建物本体工事に必要な各種仮設設備の設置費用
産業廃棄物処理費用 建築現場で出た資材のゴミの処理費用
引き込み工事 水道やガス管、電気通信配線などを家まで引き込む工事費用
インテリア関係 カーテンや照明器具、エアコン費用など
エクステリア工事関連 外構工事や庭を作る工事費用

付随工事費用は本体工事費用の約2割。

1,000万円の本体工事費用でしたら約200万円必要ですね。

付随工事費用で注意しなければいけない費用が、解体工事・造成工事費用と地盤改良工事費用。

解体工事・造成工事は主に建て替えや、中古家付き土地を購入した場合に発生するのですが、建物の形状や土地状態によって大きく変わる部分です。

解体工事費用の目安は下の表を参考にしてください。

解体する家の構造 解体費用の目安
木造 3万円~5万円/坪
鉄骨造 4万円~7万円/坪
RC(鉄筋コンクリート)造 6万円~8万円/坪

土地を家が建てられる状態にする造成工事費用は大きな開きがあり10万円から100万円以上かかる場合があります。

解体費用・造成工事費用は負担が大きくなる可能性がありますから、予算計画の際にはあらかじめ概算見積もりなどを取っていると間違いがないでしょう。

地盤改良工事については地盤調査をした後にしか正確な費用がわからない工事です。

しかし150万円程度の費用が必要なこともあるので、こちらも多めに見積もって予算を組むべき費用と言えるでしょう。

付随工事は基本的に建築会社の見積もりに含まれる工事となり、それ以外の工事は諸経費扱いとなり現金で準備しなければいけない費用になってしまうのですね。

付随工事は建築会社によって扱いが違うので、どこまでが付随工事に含まれるかは確認しておきましょう。

諸経費

諸経費は、各種手数料や税金・付随工事扱いでない工事の費用です。

諸経費の目安は土地代・本体工事費用、付随工事費用を合計した金額の約6%~9%。

本体工事費用が1,000万円の場合、付随工事費用を200万円として、仮に土地代が500万円だった場合、諸経費は約100万円から150万円ほど現金で準備する必要があるでしょう。

主な諸経費扱いの費用は以下のようになっています。

不動産取得に関わる税金 ・不動産取得税
・固定資産税
・都市計画税
家を持つことによって支払わなければいけない税金です。
現在は軽減措置や優遇措置が充実しているので無駄なく利用していきましょう。
印紙税 法律で決められた契約を行うときに印紙として支払う税金です。
・建築会社と交わす「工事請負契約書」
・金融機関で住宅ローンを組む際の「金銭消費賃借契約書」
登記費用 住宅ローンを借りる際の抵当権や法務局で行う各種登記費用。
また上記手続きを司法書士、弁護士へ依頼する費用が必要です。依頼料については事務所ごとに違ってきます。
事務手数料 各種登録や金融機関へ支払う事務手数料も現金で準備しなければいけない費用です。
火災保険料 住宅ローンを組む条件として火災保険に加入が通常必要です。
団体信用生命保険 住宅ローンの契約者が死亡または高度障害で住宅ローンの支払いができなくなったときに住宅ローンの支払い義務がなくなる保険。
住宅ローンの金利として含まれる場合もあります。
付随工事に含まれない工事 建築会社とは別に発注する場合の外構工事やエクステリア工事、または見積書に含まれない工事は諸経費として現金で準備する費用となります。
地鎮祭・上棟式費用 地鎮祭の時に神主さんへの謝礼
上棟式の大工さんに渡す御祝儀など
工事中の差し入れ 建築会社によってはいらないところもありますが、頑張っている職人さんへの気持ちとして、現場に行くときは準備してほしいですね
近隣への挨拶回り 工事中は何かと騒音が付きまといます。お茶菓子を包んで工事着工前の挨拶回りは、住んだ後の近所付き合いの上でも大切な事でしょう。

諸経費は現金で準備する費用なのですが、金融機関によっては「諸経費ローン」と言われる諸経費分をまかなえるローンが存在します。

しかし、住宅ローンとは別に支払わなくてはいけなくなるので、おすすめはしません。

せっかく費用を抑えようとしているわけですから、家を建てた後を考え、現金で準備する努力をすべきですね。

諸経費は資金計画の際に意外と忘れがちな費用です。

ですが、負担も大きい費用となるので、資金計画の際にはしっかり組み込んでおきましょう。

削ってはいけない貯蓄

「注文住宅を建てる為に必要な総資金」に含まれる貯蓄は、注文住宅を建てる事に直接関わらない費用です。

しかし、もしかしたら注文住宅を建てる為には絶対に準備しておかなくてはいけない費用かもしれません。

貯蓄は「家族に何かあった時の為の余剰資金」なのです。

「家族が急に入院しなくてはいけなくなった」
「会社が倒産して、仕事がなくなった」

これは極端ですが、ありえないことではないでしょう。

もし注文住宅を建てるために、今まで貯めたお金をすべて使ってしまっていたら大変なことになりますよね。

家族に何かあった時のための貯蓄は生活費の最低6ヶ月分と言われています。

注文住宅に限らず、家という資産を持つなら、家族が安心して暮らせる状況も考えなければいけないでしょう。

頭金は準備すべきか

最初に頭金をどのくらい準備しているか、全国平均から見てみましょう。

手持ち金(頭金) 住宅ローン費用 頭金割合
注文住宅
(土地費用別のローン)
621.9万円 2,743.2万円 18.0%
土地付き注文住宅
(土地費用込みのローン)
443.2万円 3,621.2万円 10.4%

住宅金融支援機構:2019年フラット35利用者調査 より抜粋

上記データから本体工事費用1,000万円の場合に準備する頭金を試算してみます。

土地代500万円と仮定し、付随工事費用は約200万円ですね。

そうすると土地なしで注文住宅を建てる場合は頭金が約180万円。

土地ありの場合は約220万円の頭金を平均的に準備していると言えます。

頭金を準備したほうが住宅ローンの返済額を軽減できるので有利なことは確かです。

ですが1,000万円の注文住宅の場合は、自身の信用情報や収入に問題がなければ住宅ローンの返済額は少なくて済むわけです。

ですから無理に頭金を準備しない選択肢も考えられるのですね。

例えば借入金額が2,000万円だったとしましょう。

住宅ローンの金利が1.5%で35年ローンを組んだ場合返済金額は月々約62,000円。

この返済額が今のアパート家賃より安ければ頭金を貯めるよりも、今家を持つ選択肢も考えられます。

しかし、諸経費と家族に何かあった時の為の貯蓄を確保することが前提であることを忘れないでくださいね。

家を建てた後も必要な資金

せっかく努力して求める注文住宅を1,000万円で建てたのですから、長く、安心して暮らし続けたいですよね。

そのためには資金面で次のことを考えなくてはいけません。

  • 余剰資金
  • メンテナンス費用

家は建てることが目的ではないですよね。

家を建てた後に家族が快適に安心して暮らせる場所を作ることが家を建てる目的のはず。

この目的を前提として上記の2つを解説していきます。

余剰資金

余剰資金とは「家族に何かあった時の為の貯蓄」の事です。

つまり「注文住宅を建てる為に必要な総資金」で解説した貯蓄を維持し続けるわけです。

家を建ててお金に余裕がなくギスギスしていたら家を建てた意味がないですからね。

家を建てた後に資金的余裕を持つという意味では建物工事費用を1,000万円に抑える努力は非常に効果的でしょう。

注文住宅は高級と思われがちですが、自分たちに必要な事を満たしつつ、家を建てた後に余裕を持った生活ができる場所を作ることにも向いていると言えるかもしれません。

メンテナンス費用

1,000万円の注文住宅だから長く持たないということはありません。

本体工事費用1,000万円の注文住宅でも、適切な建て方をして定期的なメンテナンスを行えば、何十年と新築時の性能を保ったまま快適に過ごすことができるのです。

逆に4,000万円、5,000万円の高級住宅と呼ばれる値段の注文住宅でも、施工技術や工法が悪く、メンテナンスをしなければ子供の世代まで家の性能を保てないでしょう。

メンテナンス内容はどの価格帯の住宅でも同じで、以下のようなものがあります。

  • シロアリ予防工事(5年~10年ごとに1回)
  • 外壁・屋根のメンテナンス、塗装工事(10年~20年に1回)
  • バルコニー防水工事(10年~15年に1回張替)

この3つは家の性能維持の為に必要なメンテナンス工事となり、この他にクロス張替えや設備機器の修理交換費用が必要になってくるでしょう。

必要な費用なのですが、延べ床面積30坪前後の住宅の場合は、多く見積もって10年間で約200万円前後を目安にすると良いと思いますよ。

ですから、月々2万円弱の貯蓄ですね。

1,000万円前後の本体工事費用で使える外壁や屋根材は、高級材に比べるとコーティングや材質の面で劣化度は早いですが、家自体がコンパクトでシンプルな形状の為、メンテナンス費用は安めに収まる傾向にあります。

ですがメンテナンスを怠れば劣化のスピードは高級材に比べて早いわけですから、メンテナンス費用以上の修理費が必要になる危険性があるでしょう。

無駄な費用を抑えて長く快適に暮らすためにも、メンテナンス費用の計上は忘れないようにしましょう。

土地代を抑えるコツ

土地なしで家を建てる場合は土地の購入費用を考えなくてはいけません。

最初に下の比較表を見てください。

宮城県の土地価格比較(国土交通省令和3年地価公示 より抜粋)
地域 1㎡あたりの平均地価 敷地面積200㎡の場合の価格
仙台市若林区 123,300円 246万円
仙台市青葉区 113,400円 226万円
仙台市泉区 90,500円 181万円
仙台市太白区 87,700円 175万円
仙台市宮城野区 86,300円 172万円
石巻市 31,600円 63万円
大崎市 19,900円 39万円

この表は伊達政宗で有名な地方都市仙台市がある宮城県の主な地域の地価になります。

この表を見ると地域によって全く土地の値段が違うことがわかるでしょう。

1,000万円の注文住宅の場合は建物の面積もコンパクトで予算的に余裕が出てきますから土地選びの融通性は高くなります。

しかし各地域の土地価格をしっかり知っておかないと、せっかく建物の値段を抑えたのに総資金が予想以上に高くなってしまう事もあるのですね。

また土地探しの場合には、値段以上に家族の安全と安心を考慮した土地を選ばなけらばいけません。

家族に不安や危険性を与える土地や地域では安く土地を手に入れても費用の無駄になってしまいますからね。

土地購入費用の無駄をなくし、理想の家を手に入れるコツは以下のつにです。

  1. 建築会社と一緒に土地を探す
  2. 土地の候補はなるべく広範囲で探す
  3. 土地の条件と地域の安全性は現地で自分の目で直接確認する

土地は出会いと言います。

焦っても求める土地は中々見つからないもの。

プロの意見を聞きつつ、最後は自分たちが永住する場所との気持ちで、自分が判断する事を徹底すれば土地代は無駄にはならないでしょう。

1,000万円で注文住宅を建てるために必要な知識

今の時代、1,000万円の本体工事費用で注文住宅を建てることは比較的簡単にできてしまいます。

しかし後悔しない注文住宅、自分が求める注文住宅を建てる為には、あなた自身が家について詳しくなる事が必要なんですね。

例えば、打ち合わせの時に担当者が何を言っているのかわからなければトラブルの原因になってしまうかもしれません。

建築中の現場が図面通りに進んでいるかをチェックするためにも知識が必要でしょう。

このようにあなたが率先して行動するための基礎的な知識なのですね。

以下で最低限必要と思われる知識と習得方法を解説しているので、参考にしてみてください。

家を建てる流れを知ろう

注文住宅を建てるなら最初に家を建てる流れを知らなくてはいけません。

注文住宅を建てる流れは大まか分けると以下のようになっています。

種別 内容 期間
家を建てる準備期間 知識習得と計画 無期限
建築会社探し 1ヶ月~4ヶ月
建築会社ン絞り込み土地探し 1ヶ月~3ヶ月
プランニング・契約 プランニング 2ヶ月~6ヶ月
工事請負契約、住宅ローン申し込み 1ヶ月~3ヶ月
工事期間 工事着工から竣工まで 4ヶ月~6ヶ月
完了検査・引き渡し・引っ越し 1ヶ月~3ヶ月

これはマラソンに例えると、走るコースを知ると言い換えられます。

マラソンは42.195Kmを走り切り優勝を目指すスポーツですよね。

このマラソン大会で走るコースを知らなければどうなるでしょう。

コースに合わせたペース配分も出来ず、ゴールの位置もわからないわけですから優勝を目指すどころじゃないですよね。

注文住宅を建てる為に必要な期間は行動を開始してから約10ヶ月~2年。

この長い期間、次に何をしなければいけないのか知らなければ、雑多な工程に振り回されて後悔だけが残ってしまうでしょう。

注文住宅を成功させるためには、自分自身が知識を持ち、率先して行動する必要があるのですね。

特に本体工事価格を1,000万円前後に抑えつつ求める部分を取り入れたいのなら細かい配慮は必要でしょう。

その為にも家を建てる流れを知り、その流れの中で必要な知識を身に着ける必要があるのです。

一見難しいく感じると思いますが、この記事の押さえるべきポイントを中心に興味の持てる部分から始めれば良いと思いますよ。

間取りについて勉強しよう

間取りは注文住宅の要(かなめ)です。

コンパクトにかつ機能的に建てる必要がある1,000万円の注文住宅ならば、住んだ後の快適性に直結する部分でしょう。

しかし、具体的な間取りの作り方がわからなければ現実できる間取りづくりは難しいですよね。

そこで間取りづくりを効率的に進める方法として次に挙げる順番を試してみてはどうでしょうか。

  1. 間取りの基礎知識習得
  2. 家族で希望を出し合う
  3. 具体的に現実可能な間取りを考える

間取りづくりは期間を設定せず、じっくり納得いくまでイメージすることが後悔しないコツですよ。

1、間取りの基礎知識習得

間取りの基礎知識を学ぶ方法として初心者には本がおすすめでしょう。

本で間取りの基礎知識を学ぶメリットは以下のような物があります。

  • 本はテーマが決まっていて、そのテーマの情報が濃く、正確
  • テーマが決まっているので余計な情報に振り回されることがない
  • 外的要因に邪魔をされずに自分のペースで学べる
  • 本は本の著者が何十年、もしかしたら一生かけて得た知識をたった数千円で手に入れられる

本はインターネットなどの他の媒体と比べると、最新の情報という点では劣ってしまいますが、注文住宅を建てる初心者にとってはデメリットよりメリットが大きい媒体といえるのですね。

ここで初心者が間取りを学ぶために最良の本を紹介します。

  • 【住まいの解剖図鑑】
  • 【間取りの方程式】

どちらの本も住宅の本を紹介しているサイトでは必ずと言っていいほど紹介されている本です。

人気の理由は、イラストやたとえ話をふんだんに使い、初心者でもわかりやすく間取りづくりのノウハウを解説している点でしょう。

「なぜその間取りなのか」「住みやすいコツはどこか」など間取りに関して、ほぼ網羅している内容になっています。

著者が違うため、違った角度から間取りを考えられるので、2冊とも読んで間取りの基礎知識を深めてほしいですね。

2、家族で希望を出し合う

注文住宅の間取りの基礎知識を学んだら早速間取りを作る為に家族の意見を集めましょう。

最初は多少無理な間取りになって構いません。

ポイントは何度もトライアンドエラーを繰り返し間取りのパターンを作っていく事!

この時、インターネットや住宅情報誌の間取りを参考にしたり、デザインを参考にしたりしてイメージをふくらませていくと良いでしょう。

モデルルームを見学し、家のイメージの参考にする事も考えられますが、1,000万円の注文住宅の場合はあまり参考にならないでしょう。

理由としては、モデルルームは、モデルルームを建てた建築会社が持っている工法の中で比較的グレードが高い工法で建てられている場合がほとんどです。

また設備に関しても同じようにグレードが高い場合が多いのですね。

設備のグレードや材料のコストを抑えなければいけない1,000万円の注文住宅を考えている場合には全く逆の仕様となってしまう為、イメージに狂いが出てしまう場合があるのです。

ただ、このことを理解した上で間取りのヒントを探す目的でしたら、何らかのアイデアを見つけられるかもしれないので、ダメとはいいませんが。

間取りづくりは「建てたい」イメージを何度も繰り返さなければいけないのですが、方眼紙などに書いていくだけではイメージ的に難しいですよね。

そこで、間取りをより具体的にイメージするためのお役立ちアイテムとして間取りシミュレーションソフト・アプリを紹介します。

間取りシミュレーションソフト・アプリを使えば、今まで紙などに書いては消してを繰り返していた間取りをパソコンや携帯電話の画面上で簡単にできてしまいます。

また昔は本格的なCADなどでしか不可能だった3Dで間取りを見る機能などが充実。

家具などの配置も可能なソフトも多く、建てた後をイメージしやすいでしょう。

しかも多くの間取りシミュレーションソフト・アプリは無料版で十分な機能を備えているので、自分が使いやすい1つを見つけやすい事もおすすめの理由です。

ここでは初心者でも使いやすくて、機能も充実しているパソコン用と携帯電話用を1ずつ紹介しますので、ぜひ一度使ってみてください。

  • パソコン用:【マイホームクラウド】
    ブラウザ型の間取りシミュレーションソフトです。

アイコンを選ぶ操作がメインなので、パソコン初心者でも十分使いこなせる簡単操作が魅力の1つ。

3D視点はもちろんのこと、自分が部屋の中にいるような視点で間取りを見ることができる一人称視点が特徴的な機能です。

1,000点以上の間取りサンプルが用意されているので、間取りづくりのベースとして大いに活用できるでしょう。

有料版もありますが、無料版でも十分な機能を持っているソフトです。

  • 携帯電話用:【planner 5D-インテリアデザイン】
    Android、Iphone両方に対応した間取りシミュレーションアプリ。

平面図、3D視点の他にAndroid版ではバーチャル視点を選択できてしまいます。

非常に美しいグラフィックが特徴で操作も簡単。

無料版でも配置できるオブジェクトは150種類以上あるのですが、有料版になると3,000種類以上選択できるので、無料版で物足りない場合は有料版を使っても良いかもしれません。

有一の欠点が海外製の為、畳などの和風オブジェクトが無いことでしょうか。

それでも間取りのイメージづくりの補助として重宝する機能の充実ぶりです。

3、具体的に現実可能な間取りを考える

間取りづくりは最終的に建築会社にその内容を正確に伝える為に行っています。

ですから、できるだけ具体的に作りこむことが大事になってくるのですね。

本体工事費用1,000万円の注文住宅において間取りづくりで目標とする部分は2つ。

  • 1,000万円前後に収まる間取りを考える
  • 譲れない部分を明確にする

注文住宅の値段は決まっておらず、積み上げ式で値段はいくらでも高くなってしまいます。

ですから、1,000万円前後に収めようと常に意識する必要があるでしょう。

しかしこだわりは持つべきです。

譲れない部分は1~2ヶ所に絞りつつ、その部分を中心に間取りを考えることにより、メリハリの効いた、自分たちの住みやすい注文住宅になるはずです。

せっかく注文住宅を建てるわけですから「安くてもこだわった部分はこれ!」と言える家を目標に間取りづくりをしてみれば、楽しみが増えるのではないでしょうか。

住宅の性能について詳しくなろう

「7つのポイント」でも触れましたが、コストダウンを意識するあまり快適性を犠牲にしてしまっては、苦労して家を建てた意味が半減してしまいます。

快適性や住みやすさに直結する断熱性・気密性はコストアップにつながると思われがちな部分ですが、1,000万円の注文住宅でも十分求めることができますよ。

例えば、安い断熱材の代表的な材料にグラスウールがあります。

このグラスウールを柱の間に隙間なく適度な密度で入れ、防湿シートの切り込みをテープ処理。

天井は板状のグラスウールを隙間なく敷きこむことは不可能なので、専門業者に依頼してチップ状の断熱材を吹き込みなどを選択。

これで断熱住宅は完成します。

気密性能はサッシの枠に10円/ⅿ程度のパッキンを挟む、外周を構造用合板仕様にして屋根と壁の取り合いもしくは天井の処理を考える。

壁を貫通するすべての配線、配管に気を配り簡易ウレタンなどで隙間を埋める。

これだけである程度の気密性が確保できてしまうのですね。

恐らく金額的にはあまり加算されないでしょう。

必要なのは断熱、気密に対する知識と気配りなんです。

本来ですと、断熱性や気密性を気にかけている建築会社に依頼し、管理してもらうところなのですが、それでもあなた自身が知識を持ち自分の目でもチェックすることで快適性を得られると思いますよ。

もし家の快適性に興味を持ったのなら、以下で紹介する本で基礎的な事を学んではどうでしょうか。

  • 【一生幸せなエコハウスのつくりかた】

エコハウス、つまり断熱性・気密性の高い住宅について施主目線で解説している一冊。

内容が初歩的な部分をメインに書いているので初心者でも読みやすい。

多数の施工例を掲載しているので断熱・気密を知る最初の本として最適でしょう。

さらに詳しく知りたい方は、この本の著者の一人で建築士でもある松尾 和也さんが書いた【ホントは安いエコハウス】を読んでみてもいいでしょう。

シンプルでも快適にランニングコストを少なく過ごせる家は1,000万円の注文住宅を「安かろう悪かろう」にしないための大きなポイントと言えるでしょう。

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1,000万円で注文住宅を建ててくれる建築会社の探し方

1,000万円で注文住宅を建てる場合、建築会社選びが重要になってくるでしょう。

建築会社選びは決して安さだけげ選んではいけないことがコツの一つです。

重要なことは建築会社の「情報」を収集し、「現場力」を見るとともに「提案力」を判断する事でしょう。

ここまで何度も話したように注文住宅は安くコンパクトに収める事が可能な建て方です。

ですから、実力のある建設会社ならば材料を選び施工技術を駆使して1,000万円の注文住宅を建てられるはずなのです。

ここではこのような建築会社を探すためのポイントを解説していきます。

最初は情報収集

建築会社はやみくもに探しても理想の建築会社にたどり着くことは難しいでしょう。

ですから最初に情報収集をして訪問する建築会社を絞り込むわけです。

建築会社の形態別の特徴を知る

建築会社を絞り込む際に建築会社の形態によって特徴が分かれることを理解した方がいいでしょう。

建築会社は大きく分けて「ハウスメーカー」、「地域の工務店」、「建築家・建築士」に分けることができるのですね。

それぞれの特徴を以下でまとめてみました。

  • ハウスメーカー:全国展開している建築会社を一般的にハウスメーカーと呼びます。

ハウスメーカー程の大きさではないけれども、数県にまたがって営業展開している建築会社を大手ビルダーと言いますが、大手ビルダーもハウスメーカーの一つと考えて問題ないでしょう。

ハウスメーカーの特徴は自社ブランドを確立し、自社工場などを持ち、同一品質の建材やパーツを作り、精度の高い住宅を建てられる点。

また情報量が多く、アフターメンテナンスがしっかりしていることも魅力です。

デメリットとして建築費用の他に、研究費や宣伝広告費、人件費がかかる為、割高な家が多いこと。

自社の規格外の住宅、例えば土地の形状が特殊な場合などは、本来の性能が発揮できない融通性の低さが挙げられます。

1,000万円の本体工事費用で注文住宅を建てようとした場合、基本の単価が高いため自由にできる部分が限られてしまう点が大きなデメリットでしょう。

またハウスメーカーは基本自社の規格内でセミオーダーの住宅を建てることに特化しているので、自由度が低い分、費用が安いと安っぽいデザインになりやすい傾向にあるのです。

もちろん違う場合もありますが、ハウスメーカーの信頼性=技術力や提案力では無いことを覚えていてもらって慎重に検討してもらいたいですね。

  • 地域の工務店:地域密着型の建築会社を一般的に工務店と呼びます。

工務店は1,000万円で注文住宅を建ててくれる建築会社の候補として以下のメリットがあります。

  • 規模が小さいので建築費用以外のコストが少なくて済む。
  • 工法の融通性が高い
  • ハウスメーカーにはまねできない独自の技術を持つ場合が多い

このように1,000万円の本体工事費用で注文住宅を建てやすい環境がそろっているのですね。

またフランチャイズに加盟している工務店も候補として有力でしょう。

フランチャイズとは大元のメーカーが技術開発をし、情報発信をしており、加盟店に技術のノウハウや建材を卸している営業形態のことをいうのです。

基本的に品質が一定の建材を安く提供できるメリットがあり、工務店の融通性の高さと合わせれば1,000万円で品質の高い注文住宅も建てやすくなるわけです。

このようなことから工務店は1,000万円で注文住宅を建ててもらう建築会社としてバランスの取れた発注先と言えるでしょう。

  • 建築士・建築家:建築士・建築家はハウスメーカーや工務店に所属せず、独自に事務所を構え、設計を中心に建築に関わっている方々の事を呼びます。

ちなみに、建築士・建築家は呼び方が違うだけで同じ建築士免許を持って家の設計をしている方々なので覚えておきましょう。

建築士・建築家は完全にオリジナルで1,000万円の注文住宅を建てたい方が依頼すると良いでしょう。

建築士・建築家はハウスメーカー・工務店のように工法の縛りがなく、プロの意見を取り入れながら間取りをゼロから作っていく事が可能なんですね。

建築士・建築家が現場の総監督として各工事を分離発注する方式などもあるので調べてみると良いかもしれません。

しかし建築士・建築家は個々のこだわりが強く、デザインの偏りが大きいので自分に合ったパートナーを探すのは相当大変と認識しておく必要もあるでしょう。

情報収集時の着目点

建築会社の情報収集はインターネットや住宅情報誌を使い、次のことを中心に建築会社を判断し絞り込みを行うと効率が良いでしょう。

  • 家を建てたい地域に精通しているか

特に土地から探す場合は、一緒に探してくれる建築会社がその地域の実情を知っていたほうが有利ですよね。

また自分が建てたい場所から建築会社があまりにも遠い場合は施工管理や打ち合わせにも時間がかかってしまいます。

将来的なメンテナンスを考えても近くの建築会社に候補を絞ったほうが賢明ですね。

  • 工法やデザイン、価格帯は自分たちが求めている要件を満たしているのか

いくらデザインが良く、工法がしっかりしていても価格が高ければ1,000万円で注文住宅は建てられませんよね。

逆に価格が安くても自分の求めることを実現する能力が無ければ、後悔してしまう可能性があります。

ですから、1,000万円の本体工事費用内で求める部分を満たす可能性がある建築会社かをホームページの施工例などをもとに判断する必要があるでしょう。

  • 建築会社の活気度を判断

活気のある建築会社は基本的に良い工事、良い提案をしてくれるものです。

建築会社の活気はブログの更新頻度や勉強会を積極的に開催している事から判断できるでしょう。

また施工例なども比較的新しく、詳しくホームページに載せている点も大事ですね。

  • 建築会社の考え方が自分に合っているか

建築会社のホームページには会社の理念や社長の考え、会社の方向性などが載っているはずです。

それらを読んでみて自分の求めている注文住宅と方向が一緒なのかを感じてみましょう。

建築会社は家を建てた後も付き合っていく存在ですから、自分と考え方が合っているかは意外と重要な部分なのですね。

建築現場の見学も必要

建築は現場が主体ですよね。

1,000万円の注文住宅を成功させるには、建築会社の細かい配慮と高い技術力が不可欠になってきます。

カタログや営業マンがいくら良いことを言っても、施工能力が無ければ良い家は建てられませんよね。

ですから、今建てている建築工事現場を見せてもらったほうが確実でしょう。

「百聞は一見にしかず」というわけです。

この建築会社の現場力を見る方法として以下の2つが考えられるでしょう。

  • 現場見学会に参加

タイミング的に難しい部分もありますが、自分たちが建てたい家と近い状態の注文住宅を見られる現場見学会には参加したいものです。

特におすすめは内装が始まる前を見せている構造見学会。

構造見学会では家が完成した後に隠れてしまう内部構造を見せているので、建築会社の技術力を判断しやすいメリットがあります。

また建築会社の自身の現れと考えることもできるでしょう。

数は多くありませんから、気になる建築会社のホームページはこまめにチェックして時間に余裕をもって見学してほしいですね。

  • 建築途中の現場を訪問

建築途中の現場を見せてもらうことで、生の現場の雰囲気や職人の技術、建築会社のモラル等、総合的に現場力を判断できるメリットがあります。

最も自分たちが建ててもらった場合をイメージしやすい方法ではないでしょうか。

しかし、遠くから見る場合には問題ないですが、敷地内に入りたいときは事前に建築会社に許可を取り、職人さんの邪魔にならないように注意しましょう。

現場を見せてもらい事前に調べた情報と一致、もしくはそれ以上の現場力ならば、家を建ててもらう建築会社の有力な候補と考えて良いと思いますよ。

相見積もりで最終判断

建築会社を最終的に決定するために各社に相見積もりを依頼します。

そして各社から提出された概算見積もりとラフプランを比較検討して最終的な1社を決定するわけです。

ちなみに概算見積もりは2~4社に建築会社を絞り込んだ上で依頼します。
少なくては比較できませんし、多すぎては時間がかかりすぎてしまいますからね。

1,000万円の本体工事費用で注文住宅を建てるためには、各社が出してきた概算見積もりが予算内に収まっていることは重要です。

それ以上に各建築会社の「提案力」と「本気度」を概算見積もりとラフプランから読み取る必要があるのですね。

概算見積もりでは以下のことを判断材料としていきましょう。

  • 自分たちが注文住宅に求める部分が建築会社の特色を生かしつつ見積もりやラフプランに反映されているか
  • 概算見積もりの内容が「一式」ではなく内訳まで可能な限り詳しく記載されているか
  • 担当者がこちらの質問にできる限り詳しく回答しており、代替え案なども積極的に提案しているか

特に担当者が誠実にメリット・デメリットをプロ目線で隠し事なく説明していることは、今後付き合っていく上で重要な部分ですよ。

概算見積もりを依頼する時、守ってほしいマナーがあります。

  • 各社に自分たちが建てたい注文住宅のイメージをできるだけ細かく、鮮明に同じ方法で伝える準備をする
  • 「この概算見積もりで最終的な建築会社を決めるつもり!」と本気で伝える

この2点は建築会社を比較検討する上でも、各社に無駄になるかもしれない概算見積もりを本気で作ってもらう上でも大切なことですよ。

施主のことを考えている建築会社は、たとえ概算見積もりでも無駄を抑えつつ、あなたが求めている事を最大限に生かす提案をしてくるはずです。

そのような建築会社に出会えるためにも、建築会社を妥協しないでトコトン探してみましょう。

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まとめ

年収300万円台でも貯蓄さえあれば建てることが可能な家が1,000万円の注文住宅です。

しかし、建てられる事と、快適に住み続ける家を建てる事は違うと理解できたでしょうか。

理想の注文住宅を1,000万円の本体工事費用で建てるポイントは以下の3つにまとめられます。

  • 1,000万円の注文住宅の特徴を知る
  • あなた自身が家について学び、家にこだわりを持つ
  • あなたの求める注文住宅を建てられる建築会社と出会う

注文住宅を建てる前の準備段階を妥協しないと一言で表しても良いでしょう。

「段取り8分、仕事2分」という職人さんの仕事のコツがありますがまさにその通りなんですね。

楽に注文住宅を建てられるなら、それに越したことはありません。

ですが、目指している注文住宅は1,000万円の本体工事費用という繊細な配慮が必要な価格の家です。

恐らく大変な部分も多いと思いますよ。

しかし、お金の代わりに時間と知識を使うと考えれば、やる気も沸くのではないでしょうか。

ぜひこの記事を参考にして、自分が1,000万円の注文住宅を建てるには何が足らないのか自覚してもらいたいです。

そしてコンパクトで質素でも、自分たちが満足する1,000万円の注文住宅を目指してもらえたら幸いです。

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