断熱性が高いハウスメーカーで建てたい人必見!元断熱技術者がお勧め5社を紹介

断熱性能は、快適で健康的に暮らす家を求める場合、必要不可欠な要素です。

建てる家の条件の1つに断熱性を求めたあなたは正解でしょう。

そしてあなたは、社会的信頼の高いハウスメーカーならば、求める断熱性を得られると考えたのではないでしょうか。

しかし残念ながら実際のところ、ハウスメーカーでもカタログ通りの断熱性を出せるわけではないのです。

日本は建築の技術力ではトップレベルです。

しかし家に住む人の快適性についての考え方は先進国の中でも下の方。

国の出している省エネ基準などは、省エネを本気で考えている国と比べると足元にも及ばない状況なんですね。

ですので一部の建築会社を除いて、ハウスメーカーもまだまだ住む人のことを中心に考えた家を建てているわけではないのです。

このことは元断熱・気密技術者だった筆者が現場で肌で感じてきたことです。

では「断熱性の高い家を建ててくれるハウスメーカーはどこ?」となりますよね。

今回この記事では元断熱・気密技術者の筆者が選んだ断熱性が高いハウスメーカーを紹介しますが、あくまで目安です。

最終判断は施主であるあなたがしなければいけません。

あなたが断熱性の高いハウスメーカーを選ぶ際に必要な断熱の基礎知識は、この記事を読めば手に入ります。

ぜひ、じっくり読んでハウスメーカーを選ぶときに役立ててください。

ここで1つ、本題に入る前に質問です。

「あなたは今、注文住宅の依頼にあたって何社のハウスメーカーを調べていますか?」

もしかして、はじめから1社のみに絞ってしまってはいませんか?

実は、注文住宅を建てる上で最も重要なのは「住宅メーカー選び」です。

住宅メーカーなんてどこも一緒、と思っている人は注意が必要です。なぜなら注文住宅においては「住宅メーカー選び」が命と言っても過言ではないからです。

日本全国には知名度の高い「ハウスメーカー」はもちろん、地域に根付き低価格で住宅を提供する「工務店」、自由度が高い「設計事務所」など様々な住宅メーカーが存在します。

十分な比較をせずに依頼するハウスメーカーを決めてしまうと、「予想よりお金がかかった・・。もっといいハウスメーカーに頼めばよかった・・」と、一生後悔することになりかねません。

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それではいよいよ本文に入っていきましょう。

断熱性能で選ぶおすすめハウスメーカー5社

今回ハウスメーカーを選ぶにあたり、ハウスメーカーの定義を以下のようにしました。

  • ほぼ日本全国で同じ規格の材料を使い家を建てる事のできる建築会社
  • フランチャイズ方式の全国展開の建築会社もハウスメーカーとする

この2点のどちらかにあてはまる建築会社から選定しました。

ちなみにフランチャイズ方式とは本部と各地域で家を建てる会社に経営的なつながりがなく、本部と各建設会社が契約を結び、本部の名前と材料そして建築ノウハウを使い、現地の建築会社が家を建てている方式を言います。

そしてハウスメーカーの選定基準で大事にしていた事は以下の4点です。

  • どの断熱材をどのように使っているか?
  • 断熱施工は容易か?
  • 窓を含めた断熱のバランスは問題ないか?
  • 気密性は確保できる工法か?

国が断熱性の基準として使っているUA値は目安程度にしか考えませんでした。

ここに挙げた基準は後で詳しく説明しますね。

では早速、ちょっと変わった基準で選んだハウスメーカーを紹介しましょう。

一条工務店

「家は性能」をキャッチコピーに家の性能を前面に全国展開しているハウスメーカーです。

一条工務店で断熱性能の高い家を建てる場合は「アイ・スマート」を選ぶ必要があります。

他の工法も断熱性気密性能は高いのですが、プラスチック系の断熱材を現場で設置する工法の為、施工の難しさがデメリット。

アイ・スマートのすごいところは工場生産で断熱材、サッシを含めた壁の80%を作って現場に持ってきている点です。

この工程により自慢の「外内ダブル断熱」や「高性能樹脂サッシ」の性能を十分にひきだすことができるでしょう。

断熱材については高性能ウレタンフォームを使用しています。

床140mm、天井235mm、壁外断熱50mm+充填断熱140mmは圧倒的な断熱性能と言えるでしょう。

省エネ基準では北海道地域で壁の断熱がウレタンフォームの場合75mmあれば十分なので、一条工務店はどれだけ断熱性能が高いかわかると思います。

気密測定値平均5.9も十分な数値。

気密測定のタイミングもGOOD!

とことん断熱性能を求めたい方は一条工務店の「アイ・スマート」で建てたモデルルームに足を運んでもいいと思いますよ。

スウェーデンハウス

断熱性・気密性の高さと北欧風のデザインが特徴のハウスメーカー。

断熱性で特筆すべき点は窓。

日本では、ほとんど使われていない木製サッシが標準仕様になっています。

木材はご存じのように高い断熱性を持つ材料ですね。

窓は断熱の一番弱い部分ですから、この仕様は非常に断熱性能にプラスでしょう。

サッシガラスも3重ガラスです。

今でこそ当たり前になりましたが、日本でペアガラスが標準の時代に、すでに3重ガラスを取り入れていたのですから、断熱に対する意識の高さと蓄積したノウハウは本物のハウスメーカーでしょう。

断熱材は床200mm(密度16K)、壁120mm(密度24K)のグラスウールをスウェーデンの工場でパネルとして作成しているので施工による断熱の隙間が少ない工法です。

そして屋根と天井はブローイング工法による吹き込み断熱により、現場で隙間のない断熱施工が行われているハウスメーカーになります。

気密測定値の平均は0.62。

スウェーデンハウスは全棟Q値、UA値を計算、Q値を計測し平均値を公表しています。

断熱性・気密性に自信が無ければできない事なので、断熱を求めている方にはピッタリなハウスメーカーではないでしょうか。

アイフルホーム

日本最大手の建材・サッシメーカーLIXIL(リクシル)住宅研究所がフランチャイズ展開するハウスメーカー。

ローコスト住宅で有名なアイフルホームですが、断熱については意外と高性能な商品を持っています。

壁については「HQP-W(ハイクオリティパネルダブル)」が最も断熱性の優れた商品です。

フェノールフォームを工場カット、そして壁面材に張り付けた状態で現場にくるため、断熱材の隙間のない施工が可能です。

断熱材の厚さが充填断熱70mm+外断熱40mm。

壁断熱の性能だけ見れば先ほどの一条工務店と並ぶ性能ですね。

ワンランク下の「HQP(ハイクオリティパネル)」についても充填断熱70mmのフェノールホームを使用していますから十分な断熱能力です。

また、アイフルホームではアクアホーム(現場発泡ウレタン(高発泡))も壁断熱で選択可能。

断熱性能こそフェノールフォームに劣るものの、プラスチック系断熱材では不可能な細かい隙間まで断熱材を充填できる融通の高さと気密性は魅力です。

その他の部分は床断熱グラスウール(24K)107mm、天井断熱フェノールフォーム80mmを採用しています。

ただ両方とも現場施工の為、職人さんの技術が必要でしょう。

また、壁の断熱性能に比べて天井の断熱が弱い印象を受けます。

アイフルホームで断熱にこだわりたいのであれば、現地建築会社でブローイング工法等の追加断熱を依頼するのも1つの方法ですね。

窓は十分な性能のサッシから高性能サッシまで数種類準備しており、予算に合わせて選択可能な点はさすがLIXIL傘下というところでしょうか。

アイフルホームは気密測定も実施しており、最新パンフレットではC値1.0となっています。

ですが断熱の仕様を見ると、まだまだいい数値が出るでしょう。

予算を抑えつつ断熱性の高い家を建てたい方は、アイフルホームを選択すれば満足いく断熱性を得られる可能性が高いといえるでしょう。

ユニバーサルホーム

フランチャイズ方式で全国展開をしているユニバーサルホーム。

断熱性能でハウスメーカーを探すなら、候補として問題のない性能を持っています。

ユニバーサルホームの壁と屋根の断熱は、高発泡ウレタンフォームの現場吹き付け工法。

高発泡ウレタンの発泡力により、建物の形状の制約を受けずに隙間なく断熱でき、気密もとれる優れた断熱材です。

専門の技術者が断熱施工をする点も強みでしょう。

一方、床はユニバーサルホーム独自の「地熱床システム」を使っているので、床が冷える事もないですね。

これだけ断熱性能が高い家を建てているのに、ZEH対応についてや気密測定の数値がパンフレットやHPに出ていないのが不思議なくらいです。

恐らくユニバーサルホームを扱っている地元の建築会社と施主であるあなたが協力すれば、気密測定の値もいいレベルで出せる可能性がある断熱仕様です。

ちなみに裏話ですが、発泡ウレタンの施工をする専門業者は断熱材の特性上、気密測定の業者とつながりがあるんですね。

ですから建築会社が気密測定業者を持っていない場合、ウレタン業者経由で紹介してもらう方法もあるので、頭の片隅に入れておいてくださいね。

カタログ上でのPRは弱いですが、断熱・気密技術者から見て、断熱性能の高い家を作れる可能性が非常に高いハウスメーカーであると判断して今回紹介しました。

FPの家

「FPの家」は厳密にいえばハウスメーカーやフランチャイズではありません。

しかし、断熱性の高いパネルと断熱・気密のノウハウを全国で提供できるという事で紹介することにしました。

「FPの家」の特徴は「FRウレタン断熱パネル」。

104mmの厚さを誇ります。

FPパネルは断熱性能と家の強度を上げる工場生産の木質パネルで、一棟一棟フルオーダーで作っているパネルになります。

またFPウレタン断熱パネルの熱抵抗値は4.3。

この数値が高いほど断熱性が高いと判断できます。

省エネ基準では北海道の1地域、2地域で必要な熱抵抗値が3.3ですから、圧倒的な断熱性能をもったパネルなわけです。

屋根と床もFPパネルが準備されていますが建築会社のオプション設定となっています。

しかし高断熱を求めるなら迷わず使うべきでしょう。

「FPの家」は気密工事のノウハウを各建築会社に提供していて、気密測定値は全国平均で0.44。

最高値が0.14と言いますから、登録している建築会社の意識の高さが感じられます。

窓については「FPの家」では特に設定が無く。

各建築会社それぞれですが、FPパネルを使う位に断熱にこだわっている建築会社です。

彼らの勧めるサッシを使ってなんら問題がないでしょう。

「FPの家」を使って家を建てる場合、地場の工務店で家を建てる事になるので、ハウスメーカーではなくなります。

しかし、中途半端な断熱性のハウスメーカーで建てるなら、全国規模で断熱性能の高い「FPパネル」を提供できる「FPの家」に加入した、断熱に対して意識の高い工務店で家を建てた方が、満足のいく断熱性能の家を手に入れられる可能性が高いと思いますよ。

ハウスメーカーの断熱性能を判断するためには断熱の基礎を知ろう!

最初にも話しましたが「ハウスメーカーにお任せ」では断熱性能の高い家は建ちません。

施主であるあなたが断熱に詳しくなり、ハウスメーカーの広告に惑わされずハウスメーカーを選ぶ必要があります。

また建築現場を施主自らチェックする知識が必要でしょう。

家の断熱性は建てた後、簡単に直せる部分ではありません。

後悔しないためにも断熱の知識を持っていただきたい。

ここでは、ハウスメーカーで断熱性を求める場合に、最低限知っておかなければいけない知識を網羅しています。

ぜひ最後まで目を通して、満足のいく家を建てる為に役立ててください。

高断熱住宅のメリット

冬暖かく、夏涼しい住環境を作れる。

断熱=寒さ対策と考えている方が多いと思いますが、暑さ対策としても断熱は大切なことを知っていたでしょうか?

断熱性の高い家は外気の影響が少なく、室内の温度を少ないエネルギー人が快適に暮らせる温度に保つことが出来ます。

つまり、寒いときの冷気はもちろんですが、暑いときの熱気も家の中に入りにくくなるわけです。

特に近年の夏の最高気温は人が健康的に暮らすには高すぎる気温ですよね。

外気温35度の時、エアコン1台で家全体の室温が25度平均だったらいいと思いませんか?

エアコン1台は極端ですが、寒い地方はもちろん暖かい地方も高断熱のメリットは大変高くなるのです。

このことは以下に挙げるメリットに繋がっていきます。

冷暖房費用が安くなる

高断熱の家は外からの暑さや寒さが家の中に入りにくくなることを先ほど説明しました。

ですから、外から入りにくいなら内側から出にくいと容易に考えられますよね。

高断熱の家の室内は「魔法瓶の中」と例える事ができるくらい冷暖房効率がよくなります。

数台の冷暖房機器で家全体の温度調整ができ、熱や冷気が外に逃げにくいので最小運転で温度を一定に保つことができる。

冷暖房費用は家計の負担も大きい部分です。

毎月の負担が減る事は長く住み続けるうえで重要な事ではないでしょうか。

健康的に生活できる

断熱性能の高い家は室内の各部屋の温度差が少なくなり、ヒートショックで体調を崩す心配が少ない家になります。

また断熱性を上げると、断熱材や高性能な窓が防音材となり外からの音に対しての防音性能が高くなります。

騒音を少なくすることはストレスの少ない生活に繋がりますよね。

室内の温度を快適な温度に保てるメリットと防音性能は、健康維持に大切な睡眠の質を上げる事にも貢献するでしょう。

健康な生活は住む環境だけでは手に入りませんが、少なくとも健康な生活を送る為に必要な環境は提供されている家が高断熱の家ということができます。

高断熱の家のデメリット

空調管理をする必要性が出てくる

高断熱の家はこれまでの住宅ではあまり気にしなかった部分を気にしなくてはいけなくなります。

その中で室内の湿度管理と空気の循環については特に注意しないといけないでしょう。

  • 家の中で石油ストーブを使わない(FF式は問題なし)
  • 匂いや湿気が発生する洗面所や、トイレ台所やリビングには個別の換気扇を設置する

この様な対策をしないと湿気や匂いの逃げ場がなくなり、不快な思いや湿気で家具等にダメージを与えてしまう可能性があります。

今は24時間換気システムの設置が義務付けられていますが、このシステムはシックハウス対策用になり、2時間で部屋の空気を入れ返る程度のゆっくりした空気の動きの為、湿気や匂いの排気はできないので注意してくださいね。

また、この24時間換気システムなのですが、フィルターのメンテナンスをしないと人体に悪影響が出る場合があるので注意です。

自然吸気・機械排気式の第三種タイプでしたらさほど問題ではないのですが、強制吸気・強制排気の第一種タイプは最低でも2ヶ月に1回フィルターの洗浄をしないとシックハウス対策の性能が落ちる可能性があるのです。

第一種熱交換換気は熱効率は良いのですが、メンテナンスの手間がかかるという大きなデメリットがあると知っていてくださいね。

ちなみに筆者は第三種タイプをおすすめします。

なぜなら第三種は、ほぼメンテナンスフリーだからです。

24時間換気システムの本体は、ほとんど天井についてますからメンテナンスも大変。

第三種換気は外気の寒さが給気口から入ってくると言いますが、2時間で部屋の空気をゆっくり動かすだけの24時間換気ではさほど気にしなくていいことです。

換気システムもそれぞれデメリット・メリットを理解して使うことが大事ですよ。

それから24時間換気のスイッチは切らないでください。

高断熱住宅では家の空気の入れ替えは自然にできませんから、基本的に家の中の空気の入れ替えは24時間換気システムで行っている事を忘れないでください。

また、高断熱の家はその気になれば冬に夏のような室内環境、夏に冬並みに冷え切った室内を簡単に作れます。

しかし外との温度差が大きすぎると逆に体調にわるいですよね~。

温度調節はほどほどにしましょう。

この様に高断熱住宅ならではの気をつけないといけない空調管理ですが、逆にこの部分さえ気を付ければ快適さが手に入ると考えていいでしょう。

建築コストが高くつく

高断熱住宅は断熱材や設備で建築コストが高くなることは事実です。

しかし工夫次第でいくらでも抑えられる部分でもあります。

ホームセンターに売っているグラスウールでも高断熱住宅は作れますし、高性能サッシでなくても2重サッシという方法で窓の断熱性は確保できます。

これは極端な例ですが、断熱を難しく考えずに家全体を包む事を基本に考えれば意外とアイデアは出てくるものです。

また今は、高断熱住宅に対する国の補助や税金での優遇が手厚いので、この制度を利用すれば思っていたよりコストは高くならないと思いますよ。

なにより、住んだ後に毎月の光熱費の負担が減ることが大きいでしょう。

高断熱住宅のコストは将来の快適性への先行投資と考えればいいのではないでしょうか。

Q値とUA値

住宅の断熱の強さを表す数値はQ値とUA値が使われています。

Q値、UA値はどちらも室内から外に逃げる熱の量を表していて、数値が低い方が断熱性能が良いと見ることができます。

Q値=(各部の熱損失量の合計+換気による熱損失量の合計)÷延べ床面積
UA値=各部の熱損失量の合計÷延べ外皮面積

この様に計算方式が違いお互いにメリット・デメリットが存在します。

現在の省エネ基準ではQ値からUA値に基準が変更されましたが、実際の家の状態に近い数値は、換気による熱損失量も加味したQ値であることを覚えておきましょう。

しかしQ値、UA値は国の基準と照らし合わせる為、または各種補助の申請のために必要なので作った数値程度の認識でいいと考えます。

なぜならQ値、UA値は実測値ではなく設計数値だからです。

つまり、実際の現場で測った数値ではないので、職人の腕や個々家の形状でいくらでもかわってしまう数値なんですね。

Q値、UA値は嘘ではないけど信じてはいけない、目安程度の数値と考えてください。

地域によって基準が違う点に注意

Q値、UA値は実際に家を建てる基準にしてはいけませんが、国が出している各地域で必要な断熱性能を見る為には必要な数値になってきます。

現在はUA値が基準となっているので、UA値で見た場合、国が出している基準値はどの位の数値なのかを見ていきましょう。

地域区分 1地域 2地域 3地域 4地域 5地域 6地域 7地域 8地域
主な都市 旭川市 札幌市 盛岡市 仙台市  新潟市 東京
名古屋市
大阪市
宮崎市 沖縄市
H25基準 0.46 0.46 0.56 0.75 0.87 0.87 0.87 なし
ZEH基準 0.40 0.40 0.50 0.60 0.60 0.60 0.60 なし

地域区分詳細:
地域区分地図(国土交通省ホームページより抜粋)
各市町村区分(国土交通省ホームページより抜粋)

このように日本を8つの地域に分けて省エネ基準を設定しています。そして各地域で家を建てる際は上の表の数値以下が断熱基準を満たした住宅という事ができるわけです。

この基準を基にした場合、断熱性能の目安としてH25基準よりはZEH基準を考えて家を建照ることをおすすめします。

理由は、ハウスメーカーがZEH住宅を目安に数値を出している点とZEH住宅の補助が手厚い点の2点。

またZEH住宅でしたら工事に問題がなければ、十分に満足のいく断熱性能を得られるでしょう。

ZEH住宅についての詳細:
経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト

断熱性能の地域区分はハウスメーカーで断熱性の高い家を建てる為の1つの目安として活用してください。

断熱性能を表す数値の基礎

家の断熱性能を決める部材は主に2つ。

窓つまりサッシと壁や天井(屋根)、床の断熱材ですね。

各部材は断熱性能を表す数値があり、その数値で個々の性能を比べることができるのです。

断熱性能を比べる為には各数値について知っておいた方がいいでしょう。

以下でサッシと断熱材の性能を比べる数値を紹介します。

サッシの性能

サッシについては規格や性能をサッシ1枚ごとに断熱性能が判別できます。

また日本サッシ協会 でサッシの規格、性能表示を統一しているのでわかりやすいでしょう。

窓の断熱性能
性能 JIS等級 熱貫流抵抗
(m2・K/W)
熱貫流率
(W/(m2・K))
低い H-1 0.215 以上 4.65 以下
H-2 0.246 以上 4.07 以下
H-3 0.287 以上 3.49 以下
H-4 0.344 以上 2.91 以下
高い H-5 0.430 以上 2.33 以下

一般社団法人 日本サッシ協会:窓の性能10項目より

また、この資料にはサッシの気密性能や防犯性能の基準も載っていいますから、各ハウスメーカーのサッシ性能を見るときの基準にするといいですよ。

断熱材の性能

次に断熱材については少し複雑になってしまうのですね。

断熱材の性能を知る為には以下の情報が必要になってきます。

  • 使っている断熱材の個々の性能
  • 断熱材の必要な厚さ

断熱材の個々の性能は熱伝導率で表すことができて、主な断熱材の熱伝導率は以下の表のようになっています。

主な断熱材の熱伝導率
断熱材の種類 熱伝導率(W/m・K)
グラスウール(10K) 0.050
高性能グラスウール(32K) 0.036
ロックウール 0.038
セルロースファイバー 0.040
現場発泡ウレタンフォーム(硬質) 0.026
現場発泡ウレタンフォーム(高発泡) 0.036
硬質ウレタンフォーム(ボード) 0.024
ポリエチレンフォーム 0.042
フェノールフォーム 0.020

このように熱伝導率が小さい方が個々の断熱材の性能が優れていると表すことができるわけです。

次に断熱材の必要な厚さについては、国が出している断熱の地域区分ごと、使う場所(天井、壁、床)ごとに熱抵抗値という値が決まっていて、熱抵抗値を基に必要な断熱材の厚さを計算することができます。

地域区分ごとの断熱材の厚さ一覧表

断熱材の厚さを出す計算式は以下のようになります。

必要な最低厚さ(mm)=熱抵抗値×各断熱材の熱伝導率×1,000

例:地域区分1地域、木造住宅、充填断熱工法(柱の間に断熱する工法)、壁の場合熱抵抗値は3.3。
グラスウール(10K)
3.3(熱抵抗値)×0.050(熱伝率)×1,000=165mm(最低必要厚さ)
フィノールフォーム
3.3(熱抵抗値)×0.020(熱伝率)×1,000=66mm(最低必要厚さ)

このように基本的な断熱材の厚さは比較的簡単に算出することができるのですね。

ちなみに熱抵抗値は値が高いほど必要な断熱材の厚みが増していきます。

熱伝導率と逆なので気を付けてくださいね。

そしてUA値はサッシや断熱材、ドアを含めた各種性能を加味して設計で算出するわけです。

少し専門的な分野になりますが、上記の計算方法を頭の隅に覚えておくとハウスメーカーの資料を見やすくなりますよ。

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断熱材の種類を知っていますか?

上の章で断熱材の性能を解説しましたが、断熱材は適切な使い方をしないとその性能を全く発揮できません。

断熱材は以下の3種類に大きく分けることができます。

  • 繊維系断熱材
  • 現場発泡系断熱材
  • プラスチック系断熱材(ボード型断熱材)

各種類メリット・デメリットがあり、このメリット・デメリットを理解して使う事が重要なんですね。

ハウスメーカーを断熱性で判断する場合に必要な知識なので、ここからの解説はしっかり読んでください。

繊維系断熱材

繊維系断熱材とは各種原材料を細かい繊維状にして、繊維の間に空気を閉じ込める事により断熱性を発揮する断熱材です。

基本的に繊維が細かく密度が高い方が断熱性能が高いと言えます。

繊維系断熱材は以下の3種類です。

グラスウール

ガラスを繊維状に加工し繊維同士の絡まりの間に空気を閉じ込め、断熱性能を出している断熱材です。

グラスウールは繊維の細かさ、密度で10K品や高性能品(32K品)など、さまざまな断熱性能の製品があります。

基本的に密度を表す数字が大きい方が高性能なグラスウールとなります。

また、袋詰めで防湿対策をしている製品、板状の製品、チップ上の材料など形状のバリエーションも豊富。

施工方法は充填断熱(柱と柱の間に断熱材を入れる断熱方法)が一般的です。

また後から紹介するブローイング工法で施工する場合もあります。

グラスウールのデメリットは湿気を含みやすい点と施工の技術がいる点ですね。

グラスウールは一度湿気が入り込んでしまうと中々抜けずに壁内結露やカビの原因になってしまいます。

ですのでグラスウールの施工の場合は防湿シートの施工が必須となるのですね。

同時に柱の外周を断熱材で覆う外断熱工法には向かない断熱材です。

グラスウールは防湿対策を簡略化するため袋入りの製品もありますが、袋をカットした部分に適切な防湿処置を施さないといけない手間があります。

また板状のグラスウールに関してもカットの際、隙間がなくカットする技術が必要になってきます。

しかしグラスウールは軽量でしかも安価で手に入る利点があります。

使い方さえしっかりしていればコストパフォーマンスに優れた断熱材と言えるでしょう。

ロックウール

日本では主に鉄を作る高炉のスラッグ(炉内に残る鉄のカス)を再利用してロックウールを作っています。

別名岩綿(がんめん)、見た目が人体への悪影響で問題になった石綿(いしわた)と似ていますが全く関係なく、人体に影響がほとんどありません。

ロックウールのメリットは耐火性能の高さと防音性能でしょう。

ロックウールは600度まで加熱しても燃えることがなく形を維持できるのですね。

また繊維密度が高く優秀な吸音材となります。

建物内の防音の為に袋状のロックウールを間仕切り壁に入れる方法はよく見かけます。

ロックウールのデメリットはグラスウールと同じく湿気に弱い点です。

グラスウールと同じく防湿シートの施工が必須な材料です。

また比重が重いのでしっかりした施工をしないと重さで壁の上部に断熱材の隙間が出来てしまう可能性があります。

施工方法は充填断熱工法で袋詰めタイプの他に吹き付け工法、ブローイング工法の3種類。

ロックウールは防音性能と断熱性能を両立させたい場合に多く用いられる断熱材となっています。

セルロースファイバー

新聞の古紙もしくはダンボールを作る際に出た端材を利用した断熱材です。

最大の特徴は断熱材自体が吸放湿作用を持っていることでしょう。

木材と同じく室内の湿度を最適に保つ手助けをする断熱材なのですね。

その為、最も自然に近く、健康に過ごせる断熱材とも言われています。

その他にセルロースファイバーはロックウールと同じく防音性能にも優れ、ホウ酸で処理しているため燃えにくく、防虫効果も持っています。

しかし、現状ではこのセルロースファイバーのメリットを活かすためには専門業者による吹き付け工法かブローイング工法での施工が必要になってくるのですね。

セルロースファイバーは非常に優れた断熱材なのですが、ハウスメーカーの場合、全国に施工体制を作らなければいけないデメリットがありますから、扱うことが難しい断熱材と言えるでしょう。

吹き付け工法とブローイングについて

吹き付け工法とは断熱材に接着剤を混ぜて外部の合板などに室内から吹き付けて接着する工法のことを言います。

断熱材が隙間なく入り、断熱材を固定できるメリットがある反面厚さが確保できない事と、接着剤が完全に乾くまで次の工程に入れないデメリットがあるのですね。

ですので一般住宅ではあまり使われない工法となります。

ブローイング工法は、壁の場合、柱の間にネットを貼り、空気で断熱材のチップをネット内に送り込み、断熱材の密度を確保しながら隙間なく断熱材を充填します。

屋根に施工する場合も同じ手順ですね。

天井の場合は天井のプラスターボードが貼り終わり、天井裏の配線などが終わった後、天井裏に登り天井に空気で搬送した断熱材を隙間なく置く施工方法になります。

ブローイング工法は専門業者の技術力が必要な工法ですが、断熱材が隙間なく入り込み密度を確保することができる為、繊維系断熱材のメリットを最大限に活かせる工法と言えるでしょう。

現場発泡系断熱材

現場発泡系断熱材とは断熱性の高いウレタンを現場で作ってしまう工法です。

具体的に説明すると、ポリイソシアネートとポリオールという2つの液体を高圧で送り、吹き付ける直前に混ぜ、壁や屋根で急速に化学反応で発泡させて隙間なく断熱を行う施工方法の事を言います。

現場発泡ウレタンフォームには硬質ウレタンと高発泡もしくは水発泡ウレタンフォームと呼ばれる2種類があります。

硬質ウレタンフォームは主にRC造や鉄骨造に使われ、防湿性や断熱性に優れた材料ですが、木造建築では材料が硬すぎる為あまり需要がない断熱材です。

一方高発泡ウレタンフォームは木造住宅専用のウレタンフォームになります。

高い発泡率(60倍~100倍)と自己接着性により細かい隙間まで断熱でき、非常に柔らかい材質の為、木造住宅独特の揺れに追従し断熱の隙間ができにくい材料です。

また、高発泡ウレタンは発泡の際に有害なガスを出さない環境に優しい断熱材と言われています。

特に気密に関しては、次に紹介する形成系断熱材や繊維系断熱材と比べて、圧倒的に取りやすい材料と工法と言えるでしょう。

デメリットは燃える材料にはならないのですが、火が近くにあると溶けて有害ガスが発生する点が挙げられます。

また、発泡ウレタン施工は専門業者が施工しますが、施工者の技術によって品質のバラツキが出てしまう可能性が大きい断熱材と言えるでしょう。

しかし、現場で断熱工事を行う中では施工手間が少なく高い断熱性能と気密性能を確保できる断熱材ではないでしょうか。

プラスチック系(ボード型)断熱材

板状に加工してある断熱材ですね。

プラスチック系断熱材のメリットは高い断熱性能の製品を工場で作ることにより品質にバラツキがないことでしょうか。

また基本的に湿気に強い断熱材になります。

種類は主に以下の3種類。

断熱材の種類 断熱性能 値段
ポリエチレンフォーム 低い 安い
硬質ウレタンフォーム 中間 中間
フェノールフォーム 高い 高い

プラスチック系断熱材のみで比較した場合、値段と断熱性能は比例しているのですね。

デメリットとして、現場でカットする施工には向いていない断熱材という事でしょう。

床などはある程度カットする大きさが決まっているので大丈夫なのですが、壁に関しては柱の間に入れる充填断熱工法では隙間が出来てしまいます。

充填断熱工法でプラスチック系断熱材を使う場合には、あらかじめ工場で計算された寸法でカットした断熱材をはめ込むだけ、もしくは工場で壁の一部としてすでに造られた状態の製品がベストでしょう。

プラスチック系断熱材が最も有効な工法は外断熱工法です。

外断熱工法は家の外周部の柱の外側や屋根下地の外側に断熱材を張り、柱などの熱を通しやすい部分も含めて断熱材で家を覆う工法なんですね。

施工技術と壁と屋根の間の断熱対策は必要ですが、断熱性と気密性が取りやすく人気の工法です。

プラスチック系断熱材を外断熱工法で使う場合のデメリットは、断熱材の厚さに限界がある点でしょう。

外断熱工法の壁は断熱材の外側に外壁がありますよね。

その外壁は柱などから伸びた丈夫な長いビスだけで支える構造になっているのです。

今はそのビスも高性能になっていますが、ビスが長くなればその分外壁がずれる可能性が出てくるわけです。

ですので外断熱材の厚さはせいぜい50mmが限界と言われていて、更に断熱性能が必要な場合は充填断熱工法と併用する工法が一般的になっています。

また、基礎の外断熱をする工法があるのですが、この工法を筆者はおすすめしません。

実は基礎の外側を断熱材で覆うと、その断熱材が通り道となりシロアリ被害が発生する場合があるのです!(鉄骨造でも木材は使っているので同じと考えてください。)

現在は薬剤入りの断熱材なども出ていますが完璧に防ぐことは不可能です。

無駄なリスクは避けた方が賢明と考えます。

プラスチック系断熱材は熱伝導率を見ても基本性能の高い断熱材となるので、コスト面をクリアして、使い方さえ問題なければ、高断熱住宅を作る最良の断熱材と言えるでしょう。

断熱性能を上げやすい住宅の工法はどれ?

充填断熱の場合、木造住宅が最も断熱性能を上げやすい工法です。

理由は、柱に使っている木材自体が熱抵抗値が高く、断熱材の断熱性を損失する要因にならないからなんですね。

また断熱施工性は枠組工法つまり2×4工法や2×6工法が容易で気密も取りやすい傾向にあります。

もちろん在来工法も十分断熱性・気密性がとれるので問題はないですよ。

逆に鉄骨造の場合、柱に使っている鉄骨が熱を通す熱橋となり断熱性能を著しく下げてしまいます。

柱や間柱など外壁に触れている鉄製の柱に断熱対策をすれば問題ないですが、現場施工で完全に対策する事は難しいと考えます。

また、鉄骨系ハウスメーカーの仕様で完全に対策している工法は現在ありませんでした。

外断熱を選択した場合は柱の種類は関係なくなるのですが、先ほど話した外断熱材の厚さの限界の問題もあり、鉄骨造で断熱性能を求める事は現在は難しいと考えた方がいいでしょう。

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ハウスメーカーの断熱性能がわかる判断基準

ここまでまじめに読んでくれた方なら、すでにハウスメーカーの断熱性能について何を判断基準にすれば良いか理解しているでしょう。

ですのでここでは、おさらいを含めて更にしっかり判断する方法を解説していきます。

カタログスペック=実際の住宅ではない

現在のハウスメーカーのカタログなどはUA値を基準として断熱性能を表示しています。

しかしUA値は設計段階の数値で計算しており、施工の質を考慮していない数値です。

また、ほとんどの場合UA値がよくなる方向で設計した住宅をモデルにしているので、基本的に実際の家で算出するUA値はカタログ掲載の値より下がるでしょう。

窓単体の数値や断熱材単体の数値は信じていいと考えますが、1棟1棟計算していると記載していない限りは、パンフレットのUA値はPRの為に作った数値と考えていいでしょう。

断熱材の使い方がポイント

断熱材は断熱材の性能が高くても使い方が間違っていれば本来の性能は発揮できません。

また断熱性能を確保するためには、断熱材それぞれで必要な厚さがあります。

その厚さが確保できる工法なのかをチェックする必要があるでしょう。

同時に施工方法が容易なのかも判断基準ですね。

ウレタン吹き付け工法、ブローイング工法以外は専門業者でなくても施工可能な断熱方法です。

外張り断熱に関しては比較的容易な工法なので、ポイントさえ押さえれば現場施工で十分な断熱性を確保できます。

しかし他の工法は専門的な知識がない場合、現場でしっかりした断熱施工ができないと考えてよいでしょう。

専門業者の断熱施工以外は工場でパネルなどの形に納めた断熱材を現場で組み立てる工法が確実でしょう。

断熱性と気密性は密接に関係している。

断熱材が隙間なく入っている家は気密性が高い住宅になります。

また、断熱性能は気密性能が高くなくては発揮できません。

繊維系断熱材は断熱材単体で気密性が取れないと言われていますが、実は柱の外側に構造用合板を張り、繊維系断熱材を十分な密度で隙間なく施工すると結構高い気密性が取れているのですね。

もちろん本格的な気密は気密工事が必要ですが。

断熱性に気密性が密接に係わっていることは水筒で例えるとわかりやすいでしょう。

現在の保温・保冷水筒の性能はすごいですよね。

私も夏場現場に出ているとき重宝しました。

この保冷水筒、例えば蓋を開けっ放しで真夏の炎天下に置いた場合どうなりますか?

1時間もしないうちに中の氷は溶けて、熱湯になっていますよね。

気密の取れていない家はふたの開けた水筒と同じ状態と考えていいでしょう。

断熱性を確保する為に気密性が大事なことは、断熱に関わる人ならば誰でも知っています。

ですが何故か、改正省エネ基準では気密測定値の基準が除外されてしまいました。

一部の気密性が確保できないハウスメーカーに考慮して外したとか建築技術が追いついていないとか理由が語られていますがおかしな話です。

国が出した省エネ基準では気密性は外されていますが、ハウスメーカーに断熱性能を求めているみなさんは、気密測定値を公表できないハウスメーカーは選択肢から外した方が賢明と思いますよ。

断熱性能は施工技術と管理能力が大きく関わる部分

建てた家が高断熱住宅になる為には、家を建てる工事に関わる人間が断熱を意識して工事を行い、現場監督の細かいチェックと指示が必要になってきます。

工場でしっかり断熱材を入れたパネルを作っても、現場でパネルを組み立てる際に隙間があっては断熱性と気密性は確保できませんよね。

サッシの性能が良くても取り付けの時、柱とサッシ枠の間の気密処理をしなければサッシの性能は発揮できないでしょう。

電気業者や水道業者は断熱材に穴を開けて配線や配管をしなければいけません。

その穴を開けた後の処理を怠れば、断熱性が損なわれてしまいます。

このように職人と監督の断熱への気遣いが高断熱住宅には必要になるわけです。

また、施主であるみなさんが現場に行き、細かくチェックしなければ高断熱住宅は手に入らないと思ってください。

断熱性能や気密性能を作る部分は家が完成した後はほとんど隠れてしまい、後から直すことは難しい部分です。

施工技術は建て始めてからしか判らない部分です。

仮に技術不足・管理能力不足だった場合、それを補う方法はあなたの断熱の知識である事を認識しておきましょう。

おすすめはC値

C値とは気密測定で出された数値で「相当すきま面積」とも言われています。

C値の単位は(cm2/m2)、1平米の床面積に対して何平方センチメートルの穴が開いているかを計算した値になり、この数値が小さい方が気密が良いということなんですね。

C値は家の断熱性能を表す数値の中で有一現場の施工途中で実際に計測する値になります。

つまり、気密測定とは家の施工精度を数字で見ることができる測定なんですね。

家は現場が主体です。

特に断熱性能は先ほど話したように施工能力と管理能力に左右されます。

家が予定通りの精度で作られているのか測れるC値は、施主にとって貴重な値でしょう。

ハウスメーカーが気密測定値を公表している場合はその数値を現場に求めていいと思いますよ。

気密測定をする時期は断熱・気密工事が完了した時点、内装の石膏ボードを張る前がベストです。

もし気密測定の数値が悪ければ修正が容易であることが理由です。

基本的に建物完成後は若干気密測定値は下がります。

理由としては断熱・気密工事完了後も外壁を貫通するダクト等の工事がある為です。

しかし気密測定で求める値が出ていれば、気になるレベルで下がることはないですから問題ないでしょう。

ちなみに気密測定値の目安は1.0(cm2/m2)以下。

もちろん値が低いほど建築精度が高いと言えますが、気密測定値は家の形状やサッシの性能なども影響しますから、この程度あれば十分な気密性能を確保していると言えるでしょう。

気密測定は有料の場合もありますが、断熱性能は目に見えない性能ですからぜひ気密測定をしてほしいものです。

まとめ

今回の記事ではハウスメーカーのパンフレットや営業マンがオブラートに包んでごまかしている部分を、現場サイトから詳しく解説しました。

もちろん堂々と公表しているハウスメーカーもありますし、省エネ基準に関係なく高気密・高断熱を追及しているハウスメーカも存在します。

しかし日本は家の断熱については後進国。

家を建てる方が知識を持たなければ断熱性の高い家を建てられていない現状があります。

今回、全国展開のハウスメーカーからおすすめのハウスメーカー5社を紹介しましたが、みなさんの地元には規模は小さいが信頼でき、断熱性の高い家を建てる建築会社があるかもしれません。

しかしその建築会社を判断するためには知識が必要ですよね。

また、断熱性能はここまで解説したように数値ではすべて表せない性能ですから、判断する知識が必要です。

同時に、断熱や家に対する知識があれば、高断熱住宅はローコストでも手に入れる事が可能でしょう。

断熱性能の高い家、快適な生活を送れる家は、みなさんが知識をもつ事によって建てることが出来ます。

ぜひこの記事も参考にしていただき、納得のいく高断熱住宅を手に入れてください。

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